民事再生とは?
民事再生は、債務超過などにより経営危機にある企業が、裁判所の関与の下で再建を図る手続です。
民事再生のメリット
民事再生の最大のメリットは、事業にもよりますが、債権者の同意を得られれば、債務を大幅に圧縮できる場合があることです。圧縮後の債務については、原則として10年以内に圧縮された債務を延べ払いする方法をとります。当然、債務が大幅に圧縮されれば、日々の返済負担は軽減され、資金繰りは相当程度楽になります。
また、民事再生の場合、私的再建と違って、債権者の過半数が賛成すれば再建計画が成立しますので、債権者の中にある程度の反対者がいても再建が可能になります。
民事再生における再生計画案のポイント
民事再生手続における再生計画案のポイントは、第一に「営業利益段階で黒字計上できるかどうか」です。つまり、仮に無借金であるとしたら、会社経営は大丈夫か、それとも駄目か、です。
もちろん、これは現状で黒字計上できるかどうかだけでなく、経費節減やリストラなどで、近い将来黒字計上できるかどうか、といった判断も含まれます。これができるのであれば、民事再生法を活用して、再生できる可能性があります。
民事再生を弁護士に依頼するメリット
このように、民事再生手続を利用するには、事業の黒字化ができることが前提となります。
また、税金や社会保険料は債務カットの対象ではないので、これらが多額の場合には、民事再生手続は適さないことになります。
当事務所にご相談いただくことで、どのような手続が適切なのか、弁護士がアドバイスいたします。
債務の問題につきましては、お早目のご相談をお勧めいたします。
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Last Updated on 2023年9月25日 by kigyou-sugano-law