会社の経営者や企業法務部門にとって、会社の方針に従わない社員の対応は大きな課題です。特に「無断欠勤を繰り返す社員」などは、企業運営に重大な影響を及ぼします。こうした問題社員の対処法について、企業法務に精通する弁護士として解説します。
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会社の方針に従わない問題社員とは?
問題社員とは、会社の方針やルールを無視し、業務に支障をきたす行動を取る社員のことです。具体的には、
・無断欠勤を繰り返す
・会社からの業務上の指示を無視する
・他の社員との協調性がない
・電話対応などが不適切なため顧客からクレームが来る
などの問題行動が挙げられます。
社員は業務指示に従う義務を負います
労働契約において、社員は経営者からの合理的な業務指示に従う義務があります。この義務を怠ることは、労働契約違反となり得ます。
業務指示に必要な必要性と合理性とは?
業務指示は、必要性と合理性が求められます。つまり、業務遂行に必要かつ合理的な範囲内での指示でなければなりません。指示が極端に過酷であったり、個人の尊厳を損なうものであったりする場合、その指示は不適切とされる可能性があります。
社員へ実施する注意指導のポイントについて!
社員に対する注意指導は、具体的かつ客観的でなければなりません。問題行動を明確に指摘し、改善を求める際には、対話を通じて解決策を模索することが重要です。
弁護士による問題社員への対応
問題社員への対応では、法的な観点からのアプローチが求められます。適切な警告の手続き、解雇の妥当性の検討、社内規定の整備など、問題の根本的な解決に向けた法的サポートを提供します。
例えば、問題行動に対する警告をして改善を指導する等の措置があり得ますが、その警告文書のチェックや作成をサポートします。また、懲戒処分を行う場合の手続きサポートや、書面内容の適正さのチェックなどのリーガルサービスが可能です。
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まずは弁護士までご相談ください
会社の方針に従わない社員の対応は、企業の健全な運営にとって重要な課題です。問題行動の改善を求めたり、最終的には解雇を検討したりする際には、法的なリスクを避けるためにも、企業法務に精通した弁護士にご相談ください。弁護士は、問題社員の対応から解雇に至るまでの流れを法的にサポートし、企業の安定した運営を守るお手伝いをいたします。
Last Updated on 2024年3月9日 by kigyou-sugano-law